河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

台風の隙間に秋空を見た「南アルプスから中央アルプス温泉と銀輪行」その1

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 随分長いタイトルになりました。それだけ風雨でキャンパスに閉じ込められていた時間が長かった反動でしょうか。先週木曜日(26)から土曜日(28)にかけて天竜峡南アルプスの懐に分け入った鹿塩温泉(宿泊)、中央アルプスに移り駒ヶ根高原早太郎温泉(こぶしの湯)更に中山道馬籠宿、恵那峡(宿泊)と久しぶりに遊んでまいりました。その様子を以下に纏めます。

 鹿塩温泉はかなり以前からチェックしていました。南アルプスの山中にありながら塩分濃度が濃い、農民歌舞伎が現代も受け継がれている云々がその主たる理由でした。温泉へ辿り着く前に天竜峡で家族は天竜ライン下り遊び、私はトレンクルで天竜川沿いを銀輪行へ。天竜峡駅飯田線は開通して八十周年とかで、各種の催しがあったそうだ、その一部として我々が翌々日からも何やら催事があるようで準備をされている。次の台風を思うと気の毒になるが、これもお天気の神様のさじ加減次第でしょうか。

 峡谷沿いには遊歩道が設けられていて、歌碑や句碑が建ち並んでいる。浅学のあかしか、聞き覚え場あるものとしては作詞者が当地出身の歌謡曲モンテンルパの碑」と七代目市川團十郎の句碑くらいでしょう。宿泊可能な旅館も数軒になってしまった今では、訪れる人は少ないのでひっそりと立ち並んでいて、それもまた趣深いです。下流にある釣り橋「つつじ橋」の揺れる橋床の上で家人を待ち構えて手を振るも「そんな人影見えなかった」で決死の歓迎も空振りでした。林立する峡谷の石に比べると是非も無い。

 ライン下り乗場に「りんごの湯」という足湯があります。付近はりんごが特産地だということから、名付けられているようですが、りんごが浮かんでいるわけでもありません。足湯で待つこと半時間程で川を下った乗客はバスで戻されてきます。さあ、鹿塩温泉を目指して天竜川を遡ります。「松川町」で県道59号を再び南アルプスへ分け入ること50分程で大鹿村鹿塩温泉に。宿泊は山塩館という家族経営の旅館です。海水塩分濃度に近い塩湯が何故斯様な山中に湧出するかは、リンクで学習して頂くとして、覚悟していた塩分の濃い温泉特有の「湯後のねばり」などは無くさっぱりしていて、何時までも暖かい。加温しない浴槽にも何度か浸かりましたが、湯あたりもなく熟睡できました。

 写真:峡谷を下る観光船、その上のトレンクル号、天竜峡入口、モンペンルパの碑、りんごの湯、天竜峡駅大鹿村への道中瀑布、山塩館風呂から

 渓谷にて
 揺れる橋 手を振る努力 献身か <偐献身家>

 塩湯
 鹿が舐め 在りかを教え 鹿野湯で 紅葉カルパッチョ 恩を噛みしめ <偐山頭火