梅の華の匂いの間から、早咲の桜の便りも聞かれる今日この頃です。季節の花や人の服装と共に色々な春の知らせが届くようになりました。私の属している若草読書会でも、同人の一人箏曲家の大嶽氏が主宰する箏曲学院の五〇回記念演奏会という知らせも届いてきました。
ご両親の跡を継いで箏曲家の道に入り、お弟子さんを持って以来毎年続けてきたという春期演奏会が、回を重ねて半世紀となったことは春らしい誠に目出度い区切りであります。読書会では五〇回を記念して、大嶽氏とその夫人に記念の花束をお贈りすることとしています。幾ら本人が立派でも、彼を支える家人あってのこの金字塔だということですね。
サプライズを狙ってお祝いの仕掛けをしていましたが、演奏会の雰囲気を潰してもいけませんの昨日ネタばらしを。本人は、心から喜んでくれて我々の仕掛けを受け入れて下さいました。各界の大物の祝電なども来るようなので、その間に我々のサプライズ風企画も入れてくれるそうです。
演奏会は3月21日(春分の日)正午から大阪府立中央図書館ライティホール(東大阪市荒本北1-2-1 近鉄けいはんな線「荒本駅」下車)にて。楽曲は大嶽氏のオリジナル曲が中心だが宮城道雄作曲「春の海」はもちろん組み込まれています。河内の春の訪れを生駒山を見上げながら聞いて楽しむのも如何でしょうか。
写真:プログラム、高津公園梅園にて(高津宮脇)