既にお知らせいたしていました表題の演奏会、昨日大阪府立中央図書館ライティホールで開催されました。会場はほぼ満席の盛況で、およそ四時間に亘る琴と三絃そして尺八が奏でる楽曲の調べに聴衆が酔っておられました。
また、公演には大阪府知事等の各界からの祝辞もよせられ雰囲気を一層盛り上げるものとなっていました。昨年大病を患ったと聞いておりました大嶽氏ですが、琴を前にすると斯様な雰囲気は微塵も無く、絹の糸を巧みに操り楽器が奏でる音とは思えない魂がこもった旋律を繰り広げられていました。
最後は大嶽氏と副院長を務める大嶽五十鈴夫人、院生など一五人による「箏協奏曲」でフィナーレとなりました。舞台狭しと居並ぶ琴と十本の指が奏でる壮大な幽玄の世界に観客は引き込まれていました。
演奏後関係者からの花束贈呈の後に挨拶に立った大嶽氏は「最後まで努められるか自信が無かったが、皆さんの声援の御陰で無事勤めることが出来ました。これをきっかけに更に精進していきます」と〆られました。
写真：演奏会風景、花束贈呈
