河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

祝世界遺産登録「河泉王陵49箇所巡り」スタンプ帳でも作りますか

 ユネスコの諮問機関イコモスは、堺市藤井寺市及び羽曳野市が目差していた、古墳49基の「世界文化遺産」への登録をするべきとの勧告しました。今年6月の「ユネスコ世界遺産委員会」で正式な登録が決まるとのことです。まずは、目出度いことです。
 仁徳天皇陵古墳(堺市
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  いわゆる中百舌鳥(23基)と古市地区(26基)の古墳群で、現存する89基のうち形状などが良く残されているもの49基を構成遺産とするもので、宮内庁が陵墓として管理する29基が含まれています。
 仲姫命陵古墳(藤井寺市) 
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 と、言うところまでは新聞記事等でのお復習いです。
これらの古墳の中でも「応神陵」はガキの頃から良く付き合いがあり、蕨や風呂の焚き付けを求めて「ごりょうへ(行って)採ってこい」と言われて一応障壁として張ってある、(八)番線という太い鉄線を潜って家の裏の「山」へ入ったものでした。子供心には山としか見えませんが、何故か定時に怖いお巡りさんが来て見つかると叱られることになっていました。
 応神天皇陵古墳と誉田八幡宮を結ぶ石橋(羽曳野市
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 これは、母方の実家での話ですが、その後も随分と付き合いがありMTB行の目標にしたり「歴男」になった時には偐歴史学者風に蘊蓄を述べたり。中でも一番の思い出は25年以上前に、国政選挙の公約作りを依頼された時に「世界遺産」登録を一項に挙げたことです。しかし、この時は神聖な御陵を…政治団体が…等との意見が大勢で外されてしまいました。
 津堂城山古墳(藤井寺市
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 同出土品展示
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 時の流れは歴史に関する意識も随分変えたものですね。今回は前記のような論議があったとは聞き及んでいません。逆に表題のように「河内王陵49箇所巡り」ご朱印帳でも売り出すかも知れませんな。なら、先に商標登録でもしますかな。
 津堂城山古墳内の宮内庁との頼り気無い境界フェンス。
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 決めたのは良いが観光資本に食いあらされないような施策と、保存が問われるものと思います。これからが本当の智恵が試されるのでないでしょうか。
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 百舌鳥エリアのいたすけ古墳と説明板。(堺市
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 以前に宅地開発されそうにもなった、いたすけ古墳にはその痕跡の橋の跡が残っています。
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 百舌鳥エリア、御廟山古墳全景パノラマです。(堺市
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 世界遺産などどうでも良いよと云う白鳥は御廟山の歴代の主かも。
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 御廟山古墳に白い鳥が居るなら仁徳天皇陵古墳はゴイサギです。世界遺産に隣接する不釣り合いなホテルの近くの堀で見付けました。ゴイサギも私が大王だと云わんばかりの大きな顔をしています。

 写真は直近から古いもので12年前頃を含みますので、ご承知ください。

 河泉の王 古墳を朱印で 巡るかな <偐山頭火

 *表題について、当初は「河内王陵」と表現していましたが堺は泉に含まれるため場所という意味では「河泉王陵」と表します。
 *撮りだめ、直近二日間ほどのでの輪行写真を組み合わせました。近々再度輪行して、49箇所を集録して改めて掲載予定です。