河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

31年目の本格的治療 断捨離なるか

 現在愚僧は大阪市内の病院に入院しています。診療科目は整形外科で、治療目的は右股関節置換です。大腿骨の上半分を切り落としチタン製と置換え、大腿骨の受け側に樹脂製のカップを取り付けます。
 MRI下半身下から上向き 右(向かって左)が傷んでいるのがわかります
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 31年前に発症して当時も術法はありましたが、3月間の入院の内30日は砂袋で固定、更に20年後には置き換えた部品の劣化で再手術が必要と云われました。そこで保存療法を選択今日まで至っています。しかし高齢化が進み、同居する家族にもこれ以上負担をかけれられ無いと、今回の手術に踏みきったものです。所謂本当の「断捨離」ですな。
 病院からの眺め 神戸方向か
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 この病院では食道がんはじめ消化器系では数年前からお世話になっています。その消化器外科の部長に足の事を相談すると、股関節の担当部長とは親しいので話をしてあげようと、今回の手術に至ったものです。病院内の患者紹介はできないので、かかりつけ医経由になりましたが、その先生も本病院の卒業生でなにかとスムーズにことが運びました。
 パンフレット
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 医師の説明では入院期間は2週間、術翌日には立ち上がり歩くという。手術法に画期的な改良が進み傷口も小さく筋肉や筋の切断を避けるといいます。また人工骨等の部材も改良され、3Dプリンターで事前のシュミレーション、術のプログラム化もされた結果といいます。
 さて、明日朝一番の手術、期待もあり不安もありです。

粋なプレゼントを

 若草読書会メンバーで手芸作家の和郎女さんより写真の作品をいただきました。縁起物と云うことで、兜の色紙の作り物は掛け軸にも使えそうです。兜で勝つという縁起担ぎでしょうか、本日僧職がお参りに見えられたが、掛け替えが間に合わず来月紹介しましょう。
 兜の飾り物

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 二作目はフクロウミミズクかで少々悩んだが、羽角のある所からミミズクと勝手に決定しました。古代から幸運のシンボルとして崇められているらしい。つがいで三日月を遠くに花の木に並ぶように止まっています。小型の壁掛けで玄関脇に良いでしょう。
 ミミズクと決定

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 三作目は兜をかぶって遊ぶ子どもと足元に菖蒲。まさに端午の節句に相応しい色紙、やや小型です。貼り絵の手法で和装モノの木地の素材が生かされています。我が孫ではKz君かKy君に似たり童です。
 K(?)君の童

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 四作目はミニ壁掛けです。池に散った花びらと葉っぱの上で「帰りました」とカエルが愛想を振りまいています。これぞ愚僧にピッタリのプレゼントの様です。

 カエルのミニ掛け軸

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 お送りいただいた和郎女さん、ご息女の祝い事が重なり応援で少々体調を崩して若手と分類される工房でのお仕事を休んでおられたようですが、ぼちぼち復帰されるようです。これも、若手カエル・・・でしょうか。
 七十路も 若手と呼ばれ 芸の道  <偐山頭火

サクラの下で待つ寅二号

 本日は府外へ出張、と云ってもいつもの奈良ですが今回は奈良市内です。好天の中少しの作業を済ませて平城宮跡へ更に出張です。盛りは過ぎたと云っても遠目で見れば、サクラは満開ですね。いつも通り国営の無料駐車場で昼食のパン他を食べていました。
 満開と見える桜並木

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 駐車場のガードマンが近づいてこられてあれこれお喋り。いつも駐車場を使わせて貰っています、と多少の愛想も挨拶のうち。彼曰くここは駐車場では無く「車置き場」と云うそうです。ユネスコ世界文化遺産登録の条件の一つに「パーキング」はダメらしい。さすが役人ですね、それを車置き場という、それで良しというユネスコもお役人様ですね。その、車置き場に寅二号を残して軽く一周してから帰りましょう。
 南門復元現場の素屋根

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 真横から見ると素屋根に描かれている平面図の立体が見ることが出来ます。先月完成して一般公開されているようです。愚僧は休憩所でトイレのみ借用して更に西へ進みます。本日は帰宅してからも多少の用事があるので、本当に昼飯と散歩とトイレだけの平城宮跡です。
 南門正面

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 一番西端にあるのが平城宮跡資料館と平城宮跡管理センター。いわゆる奈良文化財研究所の施設ですね。ここも素通りして二条通りを元の方向に戻ります。二条通りから見る大極殿は何度か紹介していますが、本日は付近に桜が見当たらないので飛行機曇です。
 大極殿と飛行機曇

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 毎日この時間によく見られる飛行機曇ですが民間機では無い高度を飛んで、西へ向かっているように思います。多分ウクライナ支援の自衛隊機では無いでしょう。とか、おバカさんな事を想像しているうちに元の場所に近づきました。出発時は気づかなかったのですが、サクラの下でご主人様の帰りを待つワンちゃんに見えます。
 愛犬よろしく愚僧を待つ寅二号

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 サクラは日本のみならず世界中で好まれているようです。ロシヤやウクライナにもアメリカにもフランスにもきっとあるはずです。世界中の人々が桜花を愛でるように、お互いに愛し合ってほしいものです。

 花を愛で 同じ目線で 照準か  <偐山頭火

KleinGarten kawati その後の経過他

 我が河内温泉大学附属施設「KleinGarten」のその後の経過です。2.3㍍*7㍍の用地に6畝を作りました。この用地に真砂土を4トン投入しました。そのままでも充分作物は育つとのことでしたが、畝に腐葉土と油かすを混ぜ合わせて取りあえず手前から植栽に。一度盗まれて戻ってきた「垂れ梅」を座標軸にして一番奥に葡萄という構想だけで手探りでスタートです。
 初期状態

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 畝は通路から見える所は焼き板。それ以外はmonotaroで購入したあぜ板(幅(mm)300 長さ(m)1.2 厚さ(mm)4.5、10枚2700円)を杭で止めています。本来の使用方法とは少しずれている様ですが、菜園にはもってこいの部品でした。油かすや腐葉土等もmonotaroが役に立ちます。何よりも指示を玄関にでも出しておくと、現場まで運んでくれるのが良いですね。大工さん等の職人さんにも人気があるのが解ります。
 土曜日は摂州からも応援に 用意した苗

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 先週末の土曜日は摂州から職人二人が応援に来てくれました。新しいお家にプランターで植物を飾りたいというのが二人の要望です。ならば、と名は覚えていませんがお花の苗を買って待ち受けていましたら、花も良いが野菜も欲しいとか。我が家で植える予定のサニーレタス、トマトやピーマンも植えて持ち帰りました。二階の食堂の前がベランダでそこで野菜を育てて食べると云うこと、なるほど後日送ってきた写真でプランターが並んでします。
 新居の食堂の前の野菜畑?

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 理に適ったプランですが、毎朝となるとこの程度では無理ですしょう。足らない分はお爺さんが作るという事らしいので、本日も農作業に励みました。茄やトマト等を植えやすくするために支えを設置、孫達が残してくれた野菜も植えました。KleinGartenの周囲を秋桜で覆うというプランもあって、その秋桜の種も植えました。種から花を育てるのは小学校のアサガオ以来ですが、テストでは上手く芽が出ました。秋桜は花が出来たら、周辺にお住まいの方々にも差し上げようと思っています。
 秋桜の育種ポット

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 里芋も既に植え付けています、この種芋は理髪店主のIさんが泉州の農家から貰ってきたと云います。こちらからは秋桜の種をプレゼントしました。どちらがおいしい芋を、綺麗な秋桜を・・・と爺さん同士のささやかな競争もまた楽しいです。よって、作業にも力が入ります。写真で目印の割り箸が見えたらその下に里芋です。

 KleinGarten kawati ほぼ完成か

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 災難に遭った垂れ飛梅も若葉が芽を吹き出しました。この地に根を張ってくれたのでしょうか。

 河内の飛梅

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 飛梅も 根を張れば 離陸不可  <偐山頭火

のぞき桜もまたよろしいか

 桜見物のシーズンです、宴の桜。そぞろ歩きの桜見物。夜桜等の桜見物がありますがこの様な仕掛けは如何なものでしょう。
 昨日南河内に所用がありました、その序でと云えば失礼なのですが人生の師と仰ぐ智麻呂様の遺骨が納骨されるという墓地に近いので、お墓参りにと思い立ち関係者にお聞きしたところ納骨は4月に入ってからとのこと。教会の共同墓地故どなたか存じ上げる方も眠っておられるとは思いますが、柴又の風天の寅さん同様に何十年ぶりにお邪魔することも無いだろうと諦め二上山麓を走ることにしました。
 のぞき桜

 で、これから先はどうって事無い何時ものお買い物兼散歩を口実にした、お昼ご飯の手間をかけないという妻孝行です。先ず、当麻の中将餅本舗で餅を四箱購入。自家消費、長女宅用、長男宅用、そして燐家の叔母さんにも手土産です。次に、所用の後に購入済だったマクドを食べる場所を探しつつ九品寺まで来ました。菜の花に誘われ本日は「九品寺食堂」と山門脇の駐車場へ。桜が七分か八分咲でしょうか、マクドとは異文化ですがこれもまたよしです。
 バイパス九品寺入口脇の菜の花

 ハンバーグを食べつつこれから先を考えます。九品寺脇の林道を葛城山に向けて登る、又はバイパスを進むか。路面を見るとまだ先の雨の痕跡がありますので、寅二号による濡れた林道走行を諦め高鴨神社辺りまでバイパスを進むことに。
 九品寺門前の桜と仏像

 暫く走ると一言主神社へのスロープがあります。一言願い事を思い付きましたので神社へのスロープに進みます。
 雄略帝や芭蕉など登場人物の多い社に桜

 拝殿下の駐車場に近いスロープで登ります。神社正面向かって左から入ることになります。奥に樹齢千年を超える大銀杏が、支柱に支えられて立っています。ほぼ死滅かと思われたこの樹ですが、樹木医の治療で復活したのは何度か記事にしております。その手前に松尾芭蕉の句碑があります。古事をひねくった句で感心のある方はリンク押してください。

 大銀杏のアップ

 大銀杏を撮っているその横にあった灯籠越しに見えたのが「のぞき桜」の正体です。遠方は明日香村方面でしょうか。何を一言願ったは内緒にして、正面の階段を下ります。
  これが正体です

 この灯籠バランスのワルさこの上ないのですが、台座の水平は保っている。斯様なデザインなのでしょうか。後は、高鴨神社手前の路傍の店でソメイヨシノの枝を購入。薩摩芋と思いましたがシーズン外れでもう置いていないととのことでした。このソメイヨシノは中将餅と一緒にお隣の叔母さんへ差し入れです。叔母さんはここ数年車椅子生活で花見に行けない状態ですが、手先が器用で生け花か小物細工にされるでしょう。先の梅も喜んで活けておられました。

 季節過ぎ 梅から桜 愚は愚のまま  <偐山頭火