河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

温泉も定期検査

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 温泉の脱衣場に、額に入れたりして掲示されている「温泉成分分析表」、あれこれ成分が記載され効能も書かれている。眺めているうちにありがたくなる不思議なものです。しかし、あの分析表が今入ろうとしている温泉と全く同じとは言えないことに、数多くの温泉ファンが気づきだしました。

 遠く離れた源泉の成分だったり、何十年も前に一度分析しただけだったりするわけです。最近の新聞報道によると、温泉に定期的な泉質の検査が実施される可能性があるという。

 現行の温泉法では、1度成分を分析して「温泉」となれば永遠に温泉を名乗れた。検査後10年以上経過している施設も少なくなく、成分が変化している可能性があるため、白骨温泉などその好例。環境省は法改正をし、定期的な分析を盛り込むことを検討しているという。

 この場合、「源泉」で検査するのか「湯桶」で検査するのかでも大きな差が生じる。例えば、源泉で泉質を保っていても、配管後の湯船では加水を行っている場合では源泉と同じ表示ではおかしい。

 環境省では今年度中に結論を出すとしているが、我々温泉ファンとしては正直者が馬鹿を見るという現行制度を改正して、すっきりとした結論を期待したい。

 写真:温泉表示の1例  温泉によっては冬場は濃度が濃いので「危険」という表示もある