河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

女正月 小正月 藪入り

 15日は「女正月」と言うらしい。女たちが1日中仕事を休み、遊ぶ日とされている。秋田県鹿角(かづの)郡では、16日以降半月間を女子(おなご)正月とよび、女の休日にあてている。正月は20日までといい、最後の1日を女正月とよぶ地方もある。いずれも元旦(がんたん)を男の正月と意識したのに対応して生じた名称である・・とネットでは出ています。いずれにしても、土曜も日曜日もなかった時代のお話しでしょうが。
 さくら草が咲き出しました

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 その女正月に歯科診療初日となった私は、短期家出を図りました。阿倍野区の歯科に行き帰路「不動の湯」のつもりで出ましたが、謀とは裏腹に歯科でエネルギーを費やし半日家出となりました。まあ、愚妻にとっては昼飯だけでも考えずにすんだと思って貰いましょう。
 ラベンダーも新芽が

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 明けて16日は「藪入り」です。商家などの住み込み奉公していた丁稚達が実家へ帰ることが出来た休日のことを言います。語源は諸説があるようですが、藪深い田舎へ帰るのが、適当かと思いますね。落語の藪入りは正月ネタとしてこの時期良く掛かります。
 キンズ小さな実を付けています

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 私の所蔵している後藤利幸著「幻の河内弁 パートⅱ 会話編」の(やブいり)の項では、「藪入りという習慣は年に二回あって、一月の小正月(16日」から骨正月(20日)までと、八月の盆明け(16日)から20日までの二回ある」。河内弁会話例として「盆正月、きっちり藪入りさせてももろて、わて喜んでまンねン。これも、実家の親が達者なさかいだ」奉公人や嫁の休養のため、里帰りさせることをいう。
 白眉クジャク、赤いのが花と云うのかな

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 「小正月」という言葉もでてきます。15日を中心にした数日を指すようです。元旦を大正月と呼ぶに対する言葉と言いますが、私の記憶では「小正月に藪入り」という会話が残っています。母の実家の最寄り駅近くの道明寺天神さんで、河蟹を沢山買って新聞で作った袋に入れて、シガミながら東高野街道を誉田八幡宮へ向かい歩いた思い出があります。

 ゆでたての もくずがに食べ 路ながし <偐山頭火>