河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

伸びないのは我がおつむの髪乃美かな

 今年に入って散髪したのが一月の末でした。数年前に頸椎狭窄のため手術を受け、丸刈りにされて以来それで通してきました。次回の手術に備えてでは無く、所謂髪の毛が無いと言う快感を覚えたためです。洗いざらしの頭は乾燥不要、櫛・刷毛類も不要、整髪料に至っては振りかける対象が無いと言う非常に手間いらずです。
 ネオマスカットの新芽

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 コロナウイルスに関して「非常事態宣言」が出たのか、発出したのか若しくは発令したのか。その宣言によって都道府県単位で出す「休業要請」に「理容」(散髪店)と「美容」(美容院)が含まれているかどうかで悶着を起こしている。多くが比較的狭い店舗で、顔や唇を手で触る業務(顔そり・顔クリーム)では密接して作業すると云う点に着目すると側と、生活に不可欠なサービスの提供だという側でのもめ事らしい。

 デラウエアーの新芽

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 出来るだけ接触を避けるという「防疫」からすると休業でしょう。中小零細企業の立場からすると、そこまでせんでもいいやろ・・・という気持ちも働く。法律を作る時に「例外」として明記すべきだったのか「防疫」に例外は無いと言う意見が強かったのか。因みにエイズが流行った時は「カミソリの歯は一回使用」(消毒再使用しない)という方法で乗り切った理髪店もあったようです。しかし、ウイルス相手ではこの手は通用しません。
 ブルーベリーの新芽

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 先週に予約をしてあった馴染みの理髪店では、「顔そりをしません」というサービスの変更を昨日(4月7日)から実施しているという。顔そりの時に客との間隔が近くなるので、それを避けるという考え方で営業は通常通りするという。店頭にも「消毒液」を置いて道行く人にも利用を呼びかけたり、地域福祉の中心的役割を担っている亭主は塩素系の消毒液を大量に仕入れて担当の独居老人に配ったという。愚僧も独居では無いが、一本頂戴してきた。
 茗荷の新芽

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 顔そりを含めてやって貰うつもりだった愚僧は、髭もごま塩で出掛けそのまま帰らされました。しかし、代金は800円の顔剃り代を引いてくれましたので、なんだか「得」したような気分に・・・これも、仕掛けに含まれているなと思いつつ悪い気にはさせません。なお、今回より坊主頭から年金間隔程度の理髪に耐える髪型に変更です。
 山椒の新芽

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 葡萄二類、ブルベリー、茗荷そして山椒等々の新芽が芽吹いています。加齢で地味が弱くなった「頭」の畑と比べて、狭小でも我が庭は春盛りです。しかし、その外にはコロナウイルスが待ち構えているので、不急不要な外出禁止と云われたら愚僧など鍵の無い監獄に押し込まれたも同然です。要は、他人と接するな・・・と云うことと理解して、不要且つ不急でもバイクでの散歩は良いのだとすると、これまでの生活と何ら変わることの無い生活を続けなさいと云うことかな。
 散髪屋で貰った塩素水で帰宅後消毒

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 コロナでも 季節が巡り 芽が伸びる  <偐山頭火

 

    あしこぎのバイクのサドルまたぎつつ 長々し道をひとりごぎなん   <桜期コロナ麻呂>

 本歌

    あしびきのやまどりの尾のしだり尾の 長々し夜をひとりかもねむ (柿本人麻呂