河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

トレンクル退院

 多分二台ある内の1号だと思いますが、本日工房から退院しました。1号と呼んでいますので、古い方だと思うのですが通院だけで治った2号より剛性感や走りの軽さが良いと感じました。幾ら小型といえパーツの数は普通車と同じ、精度の点では普通車以上を求められるでしょう。それらが上手く調整されて退院してきたのだと思います。
  天野山金剛寺楼門

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 走りを試したのは工房近くの女人高野とも云われる天野山金剛寺の境内でした。工房のご主人にお尋ねしたら、前の道をひたすら走ったら金剛寺へ着くが道が狭いし櫻には早い。とのこと、車は小さいので大丈夫でしょうと入院費用を払って後部席へ積み込み出発です。なるほどクネクネした道ですが約15分ほどで覚えのある街道に出ました。南大門内の駐車場へ車を入れてトレンクルを降ろして山内を縦断して総門前へ。
 総門です

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 ここで昼ご飯です。本日はおにぎり無しでサツマイモ、バナナそして大型の柑橘類。最近柑橘類を沢山戴くので、何がなにか「不認知」で帰宅して確認すると「不知火」とか。上着無しでも寒くなく、むしろ陽気で快くなります。総門の櫻が一番良く花を咲かせているようで、満腹、眼福です。境内を流れる西除川源流にそって走ります。
 北朝行在所あたりでしょうか

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 南北朝時代に両方の行宮があった寺として白洲正子も「かくれ里」で訪れています。川沿いに北側が「北朝ゾーン」南側が「南朝ゾーン」と云う構図もなんだか洒落に通じますね。
 南朝行在所

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 政争の接点に生きたお寺としては斯様な結果となったのでしょうか。それもまた文化財となっているのも、政治的には多様性な我が国の文化でしょうか。時代が少し下ると敵方を抹殺するのも我が国でもありますが、本日はそのような無益な殺生は忘れ楽しい退院そして五分咲きほどの櫻花の軽いサイクリングでした。

 軽快な 銀輪の先 桜花見る  <偐山頭火