河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

喪中あれこれ

 亡者連絡とか喪中はがきがこの時期行き交います。喪中のため年末年始の挨拶欠礼というある種の業務連絡です。喪中という概念も年々薄れて来たようで、亡くなると待っていましたの如くバタバタ何か動き出すこともあります。しかし、一回忌か百箇日法要までは遺産相続のお話もしないというのもありでしょう。そんな中、写真にある古い(?)スタイルと真新しい喪中の案内が届きました。
 手前の挨拶文は 自らは控えるが送ってください

 自分は旧に倣うが、皆さんの近況は知りたいのでお送りください・・・と云う趣旨だとご本人から聞きました。方やオーソドックスな喪中をお送りいただいたのは、元職場の役員クラスで仲良くさせていただいていた方ですが、義理の姉さんは存じ上げません。一混ぜにして欠礼に組み込まれたのでしょう。年賀状は欲しいという方はおよそ30年お付き合いのある元喫茶女性経営者。その後損保保険の外交員をなさり相当なキャリアをお積みになって帰郷、案内にあるようにお母様を見送られたもの。このお母様とも交情は無いのですが大の甘い物好きと伺っており、盆暮れは虎屋の羊羹を差し上げていた。お礼の電話でまた母さん喜んで仕舞込んだ・・・と伝え聞き様子を想像して楽しんでいました。今年も暮れの挨拶にお送りしましたので、今頃は仏壇に供えられていることでしょう。
 有田みかん

 その彼女からは虎の変わりでは無いですが、有田ミカンがいつも届きます。毎年同じ木からとれたミカンだと云うことです。大きな房で甘い果汁がたっぷりあり、我が家でもいつの間にかこの到来を待っているような気がします。孫たちも楽しみにしているようです。
 弘前リンゴ

 今年の暮れは加えて弘前からリンゴも届きました。これは定期物では無いのですが、自ら買って日常的に食える物では無いので、ミカンと共に大変ありがたく頂戴しました。高齢化やコロナ、自分や家族の病などで積極的に旅行とか云う気分になれない昨今では斯様に人様に頼って迎える暮れとなりました。
 積極的に送れという年賀状に急かされるように、はがき印刷ソフトもインストールを始めましょう。

  明日は来る 年賀状を待つ 一人の暮れ <偐山頭火