河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

初めてのお使い

 初めての**と数多くあるが、ドラマ性と云えば幼児のご近所へのパン屋、豆腐屋(昔はあったのです)への買い物。お母さんが公設市場で買い忘れた小物を幼児がお使いで買い足しにゆくというもの。あまり小さい頃の豆腐屋は忘れましたが、小学生の頃電車で行った日本橋電気屋街への買い物は、乗降駅を間違っていないか、行き先は合っているのかと「ヒアヒア・ドキドキ」ものであったことは昨日のことのように覚えています。
 行き先は呉服屋

 昨年8月に能出血発作をおこし年内はほぼ入院、翌年にかけて通院とリハビリに励み相当な回復を見せてはいますが家族としては不安です。つい最近も元職の友人達と奈良へ遊びに行ったものの、リバウンドがひどく疲れた様子でした。そんな彼女をお使いにかり出したのが孫娘の威力でした。過日七五三参りに云ったと報告があったのですが、その衣装を見て丈が短かった・・・と嘆き悲しみ自分が近くに居てやりながら悲しい思いをさせてと後悔しきり。後悔をするほどのことでも無いと思うのがだが、「ちゃんとした」着物でと思っていたが、肝心な時に思い出せなかったと云うことも悔しかったのでしょう。
 ならば今から買おう

 昨日朝から、お正月に間に合うかもしれないとお嫁さんに連絡を取り、天王寺の呉服屋さん近くで待ち合わせて出かけました。駅までは愚僧が送るものの、鶴橋駅で乗り換え慣れた店とはいえ相当な方向音痴のお嫁さんを連れて行けるのだろうか・・・と病気になっての初めてのお使いに送り出す「夫心」は非常に不安なものです。
 男達には551土産だそうです

 しかし夕刻お使いから帰ってきた様子を見ていると、やはり孫娘の威力というのは効果絶大でした。着物の色はNちゃん好みの赤系統で帯は・・・長襦袢は・・・***は・・・と一揃い購入したと満足げなお顔を拝見して心配するほどのことは無かったと喜ぶと同時によくも買ったもんだと関心もしました。まあ、よく効く薬と思えば安いものでしょう。

 初孫が 娘なりゃこそ どうしても <偐山頭火