国内でも珍しいと言われる「純重曹泉」は「絹肌の湯」とも呼ばれている。その通りで、化粧水としても使えそうななめらかな湯。それが、こんこんと注がれる湯に浸かると、河内からの長旅の疲れも嘘のようにとれる。我々が宿に向かおうとした頃から、お年寄りたちが続々とみえられた。
この日の宿「後前荘」は村から少し離れた所にある。スキー場や恐竜パークなどが併設された、地域振興策のような施設だ。
御前荘の湯も、泉質は同様にまったりした重曹系で癖が無く何時間でも入っておられる。総湯よりは広々としてくつろげる。夜中に入ったときには窓の外に狸が現れた。餌でもねだっているのだろうか。
路程:北陸自動車道福井北IC国道416、157号 JR金沢駅 北陸バス
写真:総湯 御前荘
白峰温泉にて
○狸と入る山中絹肌の湯