河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

九州行乞の旅「旅立ち」

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 約二週間にわたる偐行乞の旅を終えて、昨日無事河内に帰り着きました。近代的な道具を使ったといえ、中々の難行苦行のシーンもあり、また楽しいシーンもありました。ここから数週間にわたりその幾つかの様子をご覧になっていただくことになりますが、誠に勝手ながら、「私の山頭火」でありまして、純粋に文学として彼を研究されている方からみると失礼な表現も多々あると思いますがどうかご容赦を。

 さて、大正十五年の旅立ちです。熊本郊外の植木にある、瑞泉寺見取観音堂の堂守を辞めて行乞の旅に出る時の様子を。「松は皆枝垂れて南無観世音」との句を残しています。

 それから後山口湯田温泉では、「ちんぽここも おそそも湧いて あふれる湯」という作を残しているが。酒におぼれ、その呪縛から逃れること無かった九州各地や山口の川棚、小郡そして湯田等に、彼の足跡に辿ることが出来たかと思う二週間でありました。

 しかし、終焉の地松山までは足を伸ばすことが出来ませんでした。これは後の旅にさせていただきます。では今回の旅のご報告、第一回目は熊本郊外見取観音堂の出立から。どうか最後までお付き合い下さい。

 写真:見取観音堂麓にて旅立つ山頭火山口県湯田温泉街にて