和倉の街には温泉という素材を使った面白仕掛けがたくさん用意されている。そのいくつかをご紹介しましょう。前回の和倉温泉の由来を書いた銘板にある、白鷺のブロンズ像です。斯くして、この白鷺は湯元の広場で永遠に和倉の湯を楽しめる特典を得ることとなりました。
その湯元の広場隣には、弁天崎源泉公園があります。温泉の落ちる音を利用した水琴窟、ゆで卵用源泉(他にもあります)、飲泉場、温泉熱利用のベンチ等々を、配置した散策コースでもあります。
古くからの温泉地にある地元湯とも言える「総湯」は、ここ和倉にもあって最近再建されたようだ。写真にはないが、格安で日帰り客などは和倉の湯を楽しめる。その付属施設として足湯「湯っ足りパーク」。和倉湾と、能登島を眺めて入る足湯施設は、全国一の眺望だ。
温泉街の一番奥にある、白崎公園には万葉歌碑が。大伴家持が越中の地方長官に赴任していた時領地内を巡回して、能登を詠んだ短歌がその説明と共に歌碑となっています。地元では、時に短歌、俳句などの募集をしているらしく、入賞作の展示かある。
写真:湯元の広場白鷺像、弁天島公園水琴窟、湯っ足りパーク、足湯の眺め。家持歌碑、作品募集
和倉温泉にて
北国の 能登の島影 和倉の湯 偐山頭火
北前船 能登の島影 海の駅 偐高田屋嘉兵衛