先の大阪高津の宮にある「縁切坂」についてコメントでご紹介しましたので、今回はその京都編です。東大路八坂神社下ルに鎮座されます、安井金比羅宮の以下の由緒により、縁切りの名所であり。逆説的には悪い縁が切れることにより良縁に恵まれるという、誠にありがたいお宮様です。
先のNHK大河ドラマでも登場していた崇徳天皇が主祭神です。崇徳院は讃岐の金比羅宮でいっさいの欲を断ち切って参籠(おこもり)されたことから、当宮は断ち物の祈願所として信仰されてきた。戦によって心ならずも寵妃烏丸殿と別れならざるを得なかった、崇徳帝の悲しみの気持ちは、幸せな男女のえにしを妨げる全ての悪縁を絶ち切ってくれるとか。男女の縁はもちろん、病気、酒、煙草、賭事など、全ての悪縁を切って良縁に結ばれる。
崇徳院が再登場しますが、落語の崇徳院の話しとは関係が無いのでお間違いの無いように。むしろ、落語が安井金比羅宮の縁切・縁結を意識して崇徳院の和歌をモチーフに創作された可能性は大いにあると思います。
願を書いたお札を握りしめて碑の穴を前から後ろにくぐると、縁切り。そのまま逆に戻ると、良縁に恵まれます。順序が逆だとおかしくなりますので、くれぐれもご注意を。あとは、札を貼り付けてお帰りください。
写真:お札が山のように貼り付けられた碑
安井金比羅宮にて
安井円 輸出業者は 大もうけ <偐罰当>