河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

戦艦大和にも祀られたという大和神社と芭蕉句碑

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

 戦艦に積まれるなんて気の毒な神社かと思いましたが、日本人は家や自動車等にもお札と称して神がかった物を祀っているのと同じと思えば良いのでしょうか。昨日、訪問した「大和神社」という天理市内の神社には、船艦大和との特別な関わりを誇示するものが沢山並んでいて、奇異にも思えましたが冷静に考えるとお札ならあっても良い、ただ少々期待が大きかっただけに結末が悲惨すぎたのでしょう。

 大和神社奈良県天理市新泉町306にあり、山辺の道と桜井線の間で長柄駅のやや南に位置します。周囲は田園風景なのですが、天理教の教祖生誕の家があったり、この辺りだけに緑が濃く残り神がかった雰囲気があります。神社の案内によりますと、御祭神は日本大國魂(やまとおおくにたま)大神です。奈良時代、朝廷の命により、唐の国へ渡って学ぶ唐遣使が、出発に際して、当社に参詣し、安全を祈願された。また、「戦艦大和」の守護神として、艦内に祀られていました。先日磐之姫古墳見学の折立ち寄った、菅原道真が旅の安全を祈ったと云う添御縣坐神社の神に比べてスケールが大きいのでしょうか。

 毎年四月一日神幸祭が行われます、通称「ちゃんちゃん祭り」と呼ばれる祭りが、奈良県無形民俗文化財への指定されています。また、万葉集(巻五)山上憶良の歌大和神社の神々さまに交通安全の祈願をして唐遣使が派遣されたとあることから、2015年に縁の万葉歌碑が境内に建碑されています。戦艦大和云々というよりは、憶良の方が現実味があるのは何故でしょう。

 山口県から来たという青年が、戦艦大和にいたく関心があるようで資料館でやたらとプラモデルのような模型を写したり、お守り関連を大量に買い込んでおられたのを脇目で見ていました。私とこの青年二人しかいないので見るともなく目についてしまいます。宮司さんらしき人に、近隣にあるという芭蕉の句碑のありかを尋ねたら分からないと大きな問題になり、等々禰宜さんまで登場なさっていただきました。が、親切に説明すればするほど分からなくなり、適当にお礼を言って辞しました。

 芭蕉の句碑は、長柄駅前で観光表示を見て確認、細部はスマホの地図で辿り着きました。松尾芭蕉笈の小文」(おいのこぶみ)の中の「草臥れて 宿かるころや 藤の花」の歌碑で時期がもう少し早ければ藤の花も見られたのでしょうが、こんな所で・・・とも思う場所であります。アングルを考えた撮りようでは何とかそれらしい風景が創れますが、こんな風景が芭蕉には会うのかも知れません。さあ、日が西に傾いてきました、ぼちぼちすり鉢のような大和盆地の西端を目指してペダルを漕ぎましょう。

 写真:大和神社参道から、拝殿、憶良歌碑、戦艦とのかかわりとか、天理教教祖生家、笈の小文句碑

 お守り
 鰯でも 信心あらば 頭でも <偐山頭火