満腹となった小生は、夜の部の宴会に備えて表題のお風呂と、町並み散策とした。おかげ湯とは、お伊勢参りを控えて、多分川か海水で身を清めたことの名残湯だろう。湯の峰の壺湯も、熊野大社への参詣前に身を清めたという湯垢離(ゆごり)。そのお伊勢版でしょうか。
勢田川沿いの、大層な看板が掛かる旭湯は、毎朝二見浦から海水を運んでいるという。確かに、ローリーが駐車場に駐まっていた。その海水風呂は、店曰く露天風呂という、桶部分だけが空まで抜けている浴室にある。なめてみる勇気は無かったが、多分海水を湧かしているのだろう。同様の仕掛けは堺市「湊潮湯」にもあった。
充分温もった体を、適温に冷ますためでは無いが、河崎という古い商家街をトレンクルで散策。レトロな店に、ジャズやコーヒーなどをあしらった小洒落た店が並ぶ。所謂町おこしだろうが、内宮や外宮に出来た何とか横丁という新興勢力には敵っていないようだ。が、私のような老人にはこちらが落ち着くが、店に入るには至らない。少し違うと思ってしまう・・・。
写真:旭湯外観、看板、街の案内図、川の駅、その近くの風景