河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

ダイハツ「ミゼット」を発祥の地で

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 テレビがやっと一般家庭に普及し始めた頃の番組やコマーシャル(宣伝といえども当時は一つの文化でした)の思い出と云えば、「番頭はんと丁稚どん」、「鞍馬天狗」そして「少年ジェット」等々・・・と数えだすと切りがありません。その番組内で宣伝されるものとしては「前田クラッカー」、「大黒パラソル」、「セキスイポリバケツ」と少し下って「大塚ボンカレー」に「金鳥蚊取り線香」などが思い出されます。大黒のジャンプ傘、今となってはそんなものテレビに流れていたのかと不思議な感じもします。

 中には今に続く定番商品もあれば、何処かへ消えた商品もあります。そこで今回は写真のダイハツミゼットです。これは、大村崑、佐々十郎出演の「やりくりアパート」という番組で宣伝されていました。クラウンなどの高級車もあって宣伝されていたのかも知れませんが、手の届く物では無く眼中に無かったと思います。それがいきなり庶民的な番組内で、ドタバタ風に紹介され暫くすると町で見かけるようになりました。

 このミゼットの原形に当たるバーハンドルミゼットを、最近池田市民会館で見ました。この後丸いハンドル型が出回りバーハンドルとしては期間が短かったように覚えています。自転車にエンジンと荷台を付けたガソリンリアカーのようなトラックが街を颯爽と走る姿を熱い気持ちで見送っていた偐山頭火少年を思い出します。当時の人々は「意あれど物なし」という時代に何とか工夫して豊かな先を目指していたのでしょう。

 動態保存では無いように見えましたが、大阪発動機(ダイハツ)の発祥の地にあっては大切に保存していただきたいと思います。そこで、古い物を大切にという精神を、と云うこじつけでは有りませんが20年物の我がファンカーゴのお肌のお手入れをしました。最近派手に擦りまして、通行人に「痴呆症老人か」と振り返られてしまいました。そこで、タッチアップペイントとコンパウンドで少々美容整形を。僅か600円で低須クリニック程度の補修にはなったようです。

 写真:ダイハツミセット二題、ファンカーゴリア部左右

 手入れ
 古き物 味が出るほど 手がかかる <偐山頭火