河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

読書会と読後報告を兼ねて

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 昨日は若草読書会で大凡四年ぶりにスピーカーを努めました。50年ほど前から始まった本会ですが、今日の位置に立ってみて半世紀も続くとは同人各人も予想された方はいなかったでしょう。本会が斯様に続いたのも、主宰者たる智麻呂氏の人徳による所が多く、それを陰陽の区別無く支えて下さっていたご夫人恒の郎女こと磐之姫の存在に負う所が全てと行っても過言ではありません。

 今回取り上げた「かくれ里」のある章で「湖東三山」、「石塔寺」や「狛坂廃寺」が触れられていますが、この地は50年程前に若草読書会(往時は単なる読書会)のメンバーで訪れたことがある場所でありました。この様な自身の足跡を白洲の文章で辿ることが出来たのも、本書を取り上げた主なる動機でありました。自身及び読書会の思い出と重なり、当時の拙い解釈では、朝鮮文化の痕跡・・・という位にしか理解でなかったこれらの文化を、日本独自の神話や信仰そして仏教文化との関わりについての、白洲女史の識見に触れて新たな感銘も生じました。

 昨日は同人のひろみの郎女さんが、主宰者の誕生日を覚えてくださっていて、少々早い誕生会も開催することが出来ました。50年も繋がっていながら、主宰者の誕生日を忘れていた私を含めた古い仲間としては少々お恥ずかしいお話しです。しかし、満面の笑みを浮かべて一気にローソクを吹き消された老師の末永いご健康をと皆心を一つにされていました。

 次回は9月末と決まり、暑い夏はお休みとなります。先の記事の中将堂本舗ではありませんが、適度な息抜きこそ長続きの秘訣でしょう。この間は偐家持氏と計らって銀輪行で汗を流しつつ歴史と現実の狭間を彷徨うこととします。昨日の謀議では、梅雨明けと日取りは決まりましたが、方向は家持氏の気分次第と云うことになるでしょう。

 写真:HAPPY BIRTHDAY、次回はコスモス満開の頃(法輪寺にて6月末)

誕生日
満面の ありがとうと 向日葵が 〈偐山頭火