夕景点描です。息抜きです。
とはいいつつ・・・。
西へ飛ぶ戦闘機がここ暫く増えました、現代の防人といえば風情がない。万葉の時代も防人は、任務とはいえ歌にも喜んで行ったというのは少ない。あっても、現実感が無い作もしくは送りだす人の作に多いと思います。
白波の寄そる浜辺に別れなばいともすべなみ八度袖振る 大舎人部祢麻呂
置きて行かば妹はま愛し持ちて行く梓の弓の弓束にもがも 作不明
海原を遠く渡りて年経とも子らが結べる紐解くなゆめ 大伴家持
大伴家持さんは、防人を送り出す役人をしておられたと聞いています。役割としての歌だったのかも知れませんが、彼の人間性が役人の視線の間にもにじみ出ていると思います。これを逆忖度といえば良いのか。