河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

例月の墓参

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 例月の墓参、少し遅いが月初と云うことです。非常に暖かい昼下がり、道中に見られる「菜の花忌」を盛り上げる菜の花も満開を越えているような咲きっぷりです。その菜の花ですが、よく見ると二種類が植えられているようです。単純に見かけが小さいもの(前)、と丈が長いもの(後)です。

 司馬遼記念館に通じる八戸ノ里駅からの通路に植えてある背丈の短い方が、「菜の花畠に入り日薄れ・・」とガキの頃歌った記憶がある菜の花に近いのでしょうか。一方河内小阪駅前商店街のプランターには、小学生高学年クラスの背丈の花です。二つの花の詳しい違いはわかりませんが、昨年「菜の花被害」にあったのは記念館近くの品種でしょう。

 記念館が建てられている場所は元々A新聞社の東大阪支局のあった場所。元S社の記者であった司馬さんとは良い隣付き合いがあったそうです。そのA社のある元支局長曰わく、司馬さんが菜の花が好きだことは聞いたことが無いとか。ひょっとして何代か入れ替わっているので他の人が聞いているか、または語っていないのかも知れません。作家には「文学忌」が付きものなので、司馬さんには菜の花が似合ったのでしょう。「坂の上忌」や「街道忌」よりはわかりよく響きもいいですね。

 そんな風景を眺めつつの墓参です。帰路何時ものお寺の掲示板は先月のままです。年始の諸行事が忙しく書き換える暇が無かったのでしょうか。難しいお説教よりは、分かりやすく心和む子どもの絵も良いですね。

 写真:幼稚園児が育てたという菜の花、商店街で、お寺にて

 八戸ノ里駅
 菜の花の 列が続くや 八戸ノ里 <偐山頭火