河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

東西若牛蒡合戦

 どなたかのブログで「餅」それも當麻寺伝説の中将姫にまつわる餅のお店の販売方法について話題になっていました。期間限定の開店なのですが、11月間販売1月間販売かの違い。期間限定でも人を雇ったり等の固定経費を考えると思い切った経営方針です。さて、その當麻寺を大阪に越えた辺りを「河内」と呼びますが、この河内で収穫される牛蒡が河内の若牛蒡。天ぷらにしたり、おひたしにしたりと河内の初夏の味として珍重されています。
 若牛蒡 恩地の道ばたにて

 かつては農家が道ばたで売っていました。馴染みの店でこれを買うと「冬瓜」をリュックに入れられて、帰りに難渋した経験があります。だって、人の頭くらいの重さがありますので戦国時代の戦のように手柄を背負って首実検に望むような格好でした。愚僧が経営に関わっていたホテルでも「若牛蒡」は評判がよくよく売れていました。
 少し遅れて収穫できる枝豆 これも河内の名産です

 この程東京でお仕事をしているご近所の子息が土産でくれたのが、江戸の若ごぼうの醤油漬けです。早堀の若いごぼうの先端だけを醤油につけたもの。酒のつまみや箸休めに良いとか。なるほど写真(右)を見ているとごぼうの先端を漬けています。味も香ばしく江戸風の濃さも薄めです。サラダや炊き込みご飯そして揚げ物に出来るとあっては、河内の若牛蒡とおなじですね。もっとも、栃木産・製造、販売が愛知県と東京銀座と東日本で河内と戦っているようなもの。
 大豆とキュウリ(豆涼み)と江戸ごぼう

 ビールのあてには豆涼みの方が良いように思いますが、思うように飲めない愚僧はこれをおかずに飯をいただきました。贅沢な振りかけのようなモノで何杯もおかわりできます。
 三河と江戸に対する河内の若牛蒡合戦ですが、やはり秀吉びいきで河内の勝ちかなと思います。

 三河と江戸の軍勢のようです

 ゴボウとて 東西の戦 関ヶ原 
         勝った喰われた 大騒動  <偐山頭火