河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

吉備路風土記の丘「吉備路温泉と古代史を巡る」

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 吉備路は大小様々な古墳と国分寺国分尼寺の史跡が点在しているため、風土記の丘とも呼ばれます。短い時間ですが、何カ所か巡ることが出来ましたので、「風土記」風とはいきませんがご紹介しましょう。

 作山古墳は宿の窓から見えます、手始めはこの作山古墳から。全長286m高さ24mの三段墳丘、国指定の史跡ですが「気をつけて登れ」と立て看板があります。なんと大らかなことでしょう、河内なら「参考陵指定」で柵を巡らせているでしょう。墳丘には地蔵様が祀られています。

 作山古墳から東を眺めると五重塔が建っています。備中国分寺の西に建つ見事な姿です。聖武天皇による発願で全国に建立された国分寺の一つです。幾多の戦禍に焼かれ、現在の伽藍は江戸期のものとのことです。脇を固める五重塔は、県内唯一のものとのことで、吉備路のランドマークと言っていいでしょう。

 更に東に「こうもり塚古墳」「国分尼寺」と続きます。両国分寺の間にあるこうもり塚古墳は石室が露出していて見学することが出来ます。古墳の周辺まで耕されていますが、畑の畝が古墳の輪郭通り曲線を描いているのがほほえましかったです。神さんと生きた人間のせめぎ合いですね。尼寺は場所が特定できるだけで、建造物は一切残っていません。

 これらを結ぶ順路は、自転車道と人道が整備されていて、ハイキングでも良しまたレンタサイクルを借りても手軽に巡ることが出来ます。沿道には目障りな土産物屋もなく、歴史にひたることができます。他の歴史的観光地もこれに習うことですね。そして、疲れた身体を癒すのが国民宿舎「吉備路」の温泉名も「吉備路温泉」です。ご近所の方々の健康ランドでもあるようです。

 写真:作山古墳、同地蔵様、国分寺五重塔、こうもり塚古墳、国分尼寺風土記巡りの友、サンロード吉備路

 旅館:サンロード吉備路 総社市三須825-1 0866-90-0550、入浴のみ可能

 吉備路風土記の丘にて
 ○さくやまから 影を追いつつ こうもりへ