河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

関西の雄「花山温泉」へ

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 温泉行をすると、何かしら本能がむずむずし出します。これを温泉の虫が騒ぐとでも云いましょうか。前回は端麗酒の様な木津温泉行でしたが、真逆のネバドロ系と云うか濃い目の温泉に無性に漬かりたくなりました。そこで、昨日は表題の花山温泉行としました。

 和歌山市内に在りながら、牟婁の湯や勝浦の湯のような塩分やツルヌル系では無く有馬温泉に近い。鉄分や炭酸含有量のもの凄さは注ぎ口の堆積物を見てお分かり頂けると思います。鍾乳石のように波状に堆積している部分は、肌が擦れるような気もします。加えて26度の自噴する源泉はこの時期、真に気持良い。

 近畿道の和歌山インターチェンジで降りて10分程度で到着です。自宅から約1時間でした。この日は暇にあかしてecorunに徹しましたら1リットルで15キロ走行とデータが。3Lのマルチシリンダーにしては中々のものです。温泉には半日でも漬かっていたいのですが、久しぶりの強烈な温泉ですからそこそこにして退出、紀の川沿いを遡りつつ奈良経由で河内を目指すことにしましょう。

 温泉近くの紀伊国風土記の丘は何度も訪れているので、今回は紀伊国分寺跡を見学することとしました。聖武天皇が全国にお建てになったという、国分寺紀伊版です。場所は、紀の川の龍門山を挟んだ対則に川に向かって建っています。和歌山線で云うと岩出駅近くの緩斜面に。今の和歌山への感覚で行くと少しズレがありますが、平城宮から南下して紀の川沿いに来て少しひらけると紀伊国だったのでしょうか。

 現在ある講堂は元禄期のもの、しかし奈良時代の礎石群はしっかり残っていて保存されています。近くには資料館がありましたが「本日休業」。後日の課題といたします。根来寺粉河寺とこの周辺には有名なお寺が沢山あるのですが、国分寺跡に関してはあまり知られていません。国分寺があると云うことは、有力な勢力があり荘園や官庁も会ったのでしょうが、そんなもの有ったのと云うような周りの景色です。川向かいの龍門山がお喋りすることが出来たら、色々四方山話を語ってくれるかも知れませんね。

 京奈和道に乗り高野山を右手に、橋本や五条を過ぎると明日香や平城は直ぐです。古人にしても高速道路は無いものの、紀ノ国あたりは意外と近い場所だったのかも知れませんね。お椀のような舟で随や唐の国へ行っていた人々なのですから。

 写真:車の計器、温泉パイプライン(左下から右上へ吹き上がっています)、国分寺跡標識、塔跡と先の講堂、龍門山と並んで

 無口な国分寺
 過去の華 何も語らず 塔跡は <偐山頭火