河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

湖東三十三面観音像巡り 旅の途中で

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 旅をする楽しみの多くは新しい見聞と食べ物、加えて温泉があれば云うこと無し。これに異論を挟む余程の無粋はいないだろう。歳をとると食べ物もそう美味しく珍しい物という欲も無くなり、上げ膳、据え膳で喰わせて貰えば大方のご婦人も二の句は無いでしょう。

 初日の昼食はオムレツ、それも一皿完結型という超合理的であり、普通に見たら「超格好いい」ランチであります。そこへ持って値段がそこそこなので非の打ち所がない。近江商人にしてやられたところでしょう。安い飯につい釣られて入り、結構高価な土産を手にして良い気分で帰るしかない。ますますしてやられっぱなしですな。

 琵琶湖での泊まりはここ数年は木之本の「己高庵」(ここうあん)という公設民営の旅館です。残念ながら温泉は無いが、地場産業の薬草をふんだんに使った「薬草風呂」でもてなしてくれます。温泉と云うだけで、塩素剤注入の循環ぐるぐる温泉よりは余程身体に良いと思います。薬草湯にユッタリつかった後はいつまでも身体がほてり、肌がすべすべしています。勿論、自家用にも沢山買い込みました。なお、鯖街道大原にて定番土産、土井しば漬けも買ったのは云うまでもありません。

 料理は一手のみ。特に頼めば近江牛でもやってくれますが、宛行で充分です。北に山を越せば日本海の幸、手前には琵琶湖の幸そして地場の野菜と米が美味しいので、あれこれ口出しせずに調理場に任せるのが一番です。そしてそれが一番安い。愚妻によるとこの宿、ネットでは結構評判が良い。その理由はあれこれ構われないので隠れ家的な利用客の支持が高いとか。私も同感です、石田三成関ヶ原の戦後の敗走時に隠れていた、己高山(こだかみやま)山中の「オトチの洞穴」を見上げるサンショウウオが生息する渓流沿いの隠れ宿です。

 写真:玄関脇で虎号、好天なら露天風呂も、雪の己高山遠望、薬草湯素、土井のしば漬け

 己高庵
 良い宿は 見たか聞いたか 己高庵 <安コピー屋>