河内温泉大学

姓は車 名は寅次郎 人呼んで フーテンの寅と発します

2006-01-01から1年間の記事一覧

世界遺産の温泉巡り 「まとめ」

国道168号線を縦軸に、中辺路と大辺治を横軸に、温泉とお酒を彩りに楽しんだ世界遺産の旅。欧州や東南アジアに世界遺産を求める旅は数多いが、日本ならではの世界遺産を散策する楽しみをご紹介できたかと考えます。 まとめとして、旅の途中の風景やご紹介…

世界遺産の温泉巡り③「椿温泉 元湯椿楼」

中辺路が田辺に差しかかると、大辺路と交差している。大辺路は田辺から熊野本宮を終点とする古道。 田辺から現代の大辺路を進むと、白浜温泉があるが、今回は白浜をパスして「椿温泉」へ向かう。 椿温泉は、往時は湯治場として閑静な旅館が数軒在ったそうだ…

世界遺産の温泉巡り②「湯の峰温泉」他

十津川村を抜けると、和歌山県(東牟婁郡)田辺市本宮、「熊野本宮」の大斉原に建つ大きな鳥居が見えてきたら湯の峰は近い。鳥居を前に拝殿しないわけにはいかないだろう。身を洗う前に心も洗おう。 旅装束を解いたのは、湯の峰温泉街から少し離れた「湯の峰…

世界遺産の温泉巡り①「上湯」

上湯(十津川 奥駆け)、湯の峰(中辺路 熊野本宮)そして椿(大辺路)と熊野古道に点在する世界遺産温泉を楽しんできました。 大阪に端を発する国道168号が、吉野川を越えると「五新線」という戦前を背負った遺産の道に変わります。往時の鉄道予定路をバ…

美作湯原温泉「湯原の宿米屋」

美作三湯の一つであり、最大級の温泉街を形成している湯原温泉。ダムの堰堤の下に広がる「砂湯」が野天風呂で有名だ。 この温泉街を少し離れた国道沿いに「米屋」がある。街道沿いだけに「旅籠」か「宿場」をイメージしている。民芸調の室内は若い女性には好…

出雲「玉造温泉 長楽園」

出雲風土記にもその湯の薬効が謳われている玉造温泉。中でも「長楽園」は玉造温泉の開祖と言われている、長谷川家直系の旅館。江戸時代には「湯之助」という名を松江藩から賜ったという。 明治10年に「長楽園」という屋号で旅館を開業。明治42年に120…

薩摩「妙見温泉 石原荘」

竜馬とおりょうがハネムーンをした薩摩の霧島を源とする「天降川」には塩浸温泉、安楽温泉そして新川温泉と、温泉の宝庫。 そのしんがりに位置するのが「妙見温泉」。ここには数軒の超有名旅館があるが、私の気に入りは「石原荘」。西鹿児島で料理屋を営む主…

京伏見「寺田屋」

あの寺田屋事件の寺田屋です。寺田屋事件とは、慶応2年1月23日(1866年3月8日)、船宿で寺田屋を定宿としていた坂本竜馬を、伏見奉行配下の捕り方が暗殺しようとした事件。竜馬は、同宿の養女おりょうの機転により危うく回避し、しばらくの間、西郷隆盛の斡…

十津川温泉「湯泉地温泉」

十津川村は、「源泉かけ流し宣言」をした。湯泉地温泉、上湯温泉そして十津川温泉が全てかけ流しだ。国道168号で十津川村に入ると、吊り橋で有名な「谷瀬」に。渡る勇気が湧かない。 村の中心に近づくと幾つかダムを渡り、「湯泉地温泉」につく。公衆浴場…

お湯休め「台風余波」

河内を襲撃しそうだった台風7号ですが、近畿をかすめるように東海を東に向かったようです。東海、関東方面の皆さんご注意を。 我が家ではこの台風の良い影響を受けました。 消防自動車に付けてあった、「鐘」を譲り受けてしまっていましが、最近「風鈴」に…

島根三瓶山温泉郷

三瓶山は大きな湯沸かし器、鹿児島の桜島のような存在で、沢山の温泉を麓に供給している。そこで、三瓶山温泉郷という表記は未だ拝見していませんが、個人的に今回使用することにします。火山性の温泉とは考えられますが、湯温はおおむね30度前後と低温で…

奥津温泉郷「般若寺温泉」

奥津温泉も是非紹介したい温泉「奥津荘」「河鹿荘」そして「東和楼」とどれも特色と趣のあるある温泉旅館がある。 しかし、奥津温泉街とは少し離れた「般若寺温泉」は趣の中にあって「野趣」溢れる宿。我々はいわゆる立ち寄り湯で楽しんだ。 先客があり「暫…

鳥取「三朝温泉 木屋旅館」

岩盤浴とラジウム温泉が楽しめるのが三朝温泉。中でも「木屋旅館」は部屋数も少なく、昔ながらの温泉旅館の雰囲気を残しつつ、最高の接待が期待できる今時珍しい旅館です。 旧温泉街にあって、温泉街を町ぐるみで残そうと、館内では土産物を売らないし、カラ…

お湯休め

今春、奈良「不退寺」にて頂いてきたのが「蓮」と「睡蓮」です。 どちらも、手厚く育ててきましたが、そのうち睡蓮が本日華を咲かせました。 どちらも葉っぱばかり盛んに付けるので、今年は華は無理かと諦めていましたがご覧のような華を咲かせました。なん…

早咲の秋桜

梅雨明け間際と思われる晴れ間、無理に時間を作って斑鳩路をMTB行に。 温泉大学の教授をいたしておりますが、クラブ活動はMTBクラブを指導しております。その練習路でよく利用するのが斑鳩、明日香路などです。奈良は、四季の景色がはっきりしている所…

悩んでいました 「+露天風呂建設現場」

ヤフーのブログを開設させていただいて、暫く経ちました。 このボードの行く末を自身で悩んでおります。むしろ立ち上げる前に方向性をしっかり持っておれば、この様な悩みなど無いのですが・・・。 優柔不断さを露呈した形です。 で、温泉の悩みは温泉で考え…

薩摩「栗野岳温泉 南洲館」

湯船の底から湧きいずる地球の息吹。そんなエネルギーを感じるのが、鹿児島「栗野岳温泉」の一軒宿の南洲館。西郷隆盛が、下野の折、暫し休養したというのが館の名の由来。 明礬泉、硫黄泉、ラジウム泉そして炭酸泉が楽しめる。 この栗野岳温泉との出会いが…

泉州「奥水間温泉」界隈

大阪の奥座敷、泉州貝塚「水間観音」の少し奥に奥水間温泉がある。単純な命名だが、水間という地名に趣がある故、納得する。 ブナ林で有名な和泉葛城山系の谷間を流れる、近木川畔にひっそりと温泉宿が一軒ある。一泉一宿の「奥水間温泉」だ、数年前にリニュ…

滋賀湖北の湯「須賀谷温泉、マキノ白谷温泉」

湖北小谷城祉の懐にあるのが「須賀谷温泉」。県下唯一のかけ流しと謳っている。 全面改修されたと聞いて、再入湯となったもの。従前の位置より少し手前に、真新しい浴屋兼食堂などが建てられた。以前は、露天風呂へ行くのに廊下を歩かねばならなかったが、今…

有馬温泉「上大坊」

関西の奥座敷「有馬温泉」は有名なだけに、大規模化しており湯量に適した規模を超えているように思います。 そんな近代的な旅館群の中にあって、源泉にこだわり規模を求めず、身の丈にあった経営をされているのが「上大坊」。旧温泉街の「湯元坂」の中程、「…

紀州龍神温泉 「上御殿」

紀州のお殿様がいたくお気に入りで専用湯浴み施設として作られたのが「上御殿」。和歌山県日高郡龍神村龍神にある「龍神」家が代々守る旅館だ。 その上御殿でも殿専用の「御成間」はさすがだ。召し連れたおなごを泊まらせる部屋なのか、廊下の向こうに5部屋…

吉野「下市温泉 明水館」

奈良県下市にある秋津温泉の日帰り入浴施設が「明水館」。特段名前を変える必要もないのですが、日本人がお好きなセカンドネームです。 循環湯だが、ある日湯守に「ちょっと拈ってください・・・」とお願いしたら露天の湯口から濃厚な湯が。頼んでみるものだ…

京丹後 木津温泉「ゑびすや」

京都は日本一の観光地だが、温泉は数少ない。そんな京都の丹後にあるのが、行基が開いたという木津(きつ)温泉。 中でも「ゑびすや」は松本清張が「Dの複合」を執筆した旅館としても有名。木津温泉独特の、ぬるめ、刺激無し。 料理、接待全て控えめですが…

泉州 犬鳴山温泉「山乃湯」

我が家の内風呂のように通うのが「犬鳴山温泉」山乃湯。紛れもなく大阪府下でかけ流しをしている、数少ない温泉だ。 犬鳴山には「不動口館」や「紀泉閣」等の有名旅館があるが、この山乃湯からの配湯だという。温泉を売って食っている・・・とはアラブの石油…

初めまして、河内温泉大学教授です。

文部科学省や環境省無認可の「河内温泉大学」でただ一人教授兼学生です。 温泉を意識しだして12年、主に西日本の温泉を彷徨っています。齢を重ねるに従って、関西が中心となってきました。 最近読み出した「種田山頭火」の著作に触発されて、俄に湧いた歌…